トルマリンホットパックを「冷やして使う方法」
トルマリンホットパックは天然鉱石トルマリンを100%使用しています。冷凍庫で冷やすことで冷却療法としても使用できます。
1.トルマリンを冷やすメリット
1)肌にやさしく熱を取る
一つ目は、水分を含まないため、肌にやさしく熱を取る点にあります。
熱とは、高温から低温へ移動するエネルギーの一形態で、熱は必ず温度が高い方から低い方へ移動します。
トルマリンホットパックは、この原理を応用しています。
冷却したトルマリンには、氷のような冷たさはありませんが、冷えた天然鉱石の熱伝導が、患部の熱をじんわりと取ってくれます。
2)凍傷のリスクを軽減
2つ目のメリットは、凍傷のリスクを軽減できるということです。冷やしたトルマリンホットパックは水分を含まない乾式です。肌にやさしいため、患部に繰り返し使うことができます。
冷却トルマリンと氷のう比較
実際に冷却トルマリンと氷のうを体に当てて比較実験してみました。右はサーモグラフィーによる写真です。
左右の大腿部に10分間当ててみました。左側が氷のう。右が冷やしたトルマリンです。
冷凍庫で冷やしたトルマリン鉱石は-15°前後になりますが、綿素材カバーの表面温度は-3°になります。
10分間経過後、皮膚温度は氷のう側が13.0℃。トルマリン側は17.5℃になりました。氷のう側の皮膚には赤みが見られます。
こちらの表は、氷のうと冷却トルマリンを当てた皮膚温度変化です。10分間装着の場合、冷やす点では、氷のうの方が有効でした。ただ、皮膚には痛みを感じ、20分後には赤みも出ました。刺激が強すぎると凍傷のリスクもあります。一方のトルマリンは乾式なので、皮膚の痛みや赤みは氷のうに比べて少なくなります。
冷却トルマリンは、肌にやさしいので、新たな冷却トルマリンを繰り返し使えます。
凍傷のリスクを軽減して、じんわりと冷やしたい場合に有効です。
3)取り扱いが簡単・便利
3つ目のメリットは、取り扱いが簡単・便利なことです。冷凍庫から出してすぐに使えます。服の上にのせるだけでもOKです。
2.冷却トルマリンの作り方
トルマリンホットパックのオレンジのカバーを、ブルーのカバーに変えるだけです。オレンジのカバーでも冷却できますが、患者様に冷やしていることを認識していただくためにブルーのカバーの使用をお勧めします。
あとパックを冷凍庫に入れるために、チャック付きビニール袋をご用意ください。
3.基本的な使用方法
1.ビニール袋に入れる
トルマリンをチャック付きのビニール袋に入れてください。
2.冷凍庫で冷やす
冷凍庫で冷やします。最低でも2時間以上冷やしてください。
3.使用直前に冷凍庫から取り出す
使用直前に冷凍庫から取り出して下さい。
4.ビニール袋からパックを取り出す
ビニール袋からパックを取り出します。
5.患部に密着させて、10分程度置く
冷却トルマリンを患部に密着させて、10分程度置いてください。もちろん安全なので、15分以上置いてもかまいません。
6.使用後、すぐに冷凍庫で冷やす
使用後すぐに冷凍庫で冷やしてください。
基本的な使用方法は、打撲や捻挫などの急性外傷に対する、Rice処置に基づいて行ってください。
症状がひどい時は、写真のように伸縮ベルトで固定するとより効果的です。圧迫が加わる上に、パックの温度が逃げにくくなります。
寒い時期の腰などへのアイシングはつらいものがあります。特に肌が敏感な体幹部分でもトルマリンだと、患者様の負担なく冷やすことができます。
介護施設の利用者様への熱中症やのぼせ防止にも活用できます。
・夏、外出から帰ってきた時、首筋へ
・暑い夜、寝苦しい時に首の下に
やさしい保冷剤として、ご家庭で使われる利用者様もいらっしゃいます。
現在お使いのトルマリンホットパックを冷やしてご活用ください。